2016年 01月 08日
『聡明な女は料理がうまい』
去年も色んな本を読みました。
感情移入して思わずむせび泣くものもあれば、あまりにもつまらなくて途中で投げ出したものもあり。
以前は東野圭吾を読みあさった頃もありましたが、この1年は心をくすぐるような作品が多かったかな。
そういえば又吉の『火花』で、世の中ちょっとばかし小説ブームみたいなこともあったっけ。(作品の善し悪しは別として)
ということで、勝手に2015年H子図書ベスト10の発表です。
『風に立つライオン』さだまさし
『阪急電車』有川浩
『一分間だけ』原田マハ
『まほろ駅前多田便利軒』三浦しおん
『バタをひとさじ、卵を3コ』石井好子
『やっさん2』原宏一
『センセイの鞄』川上弘美
『新橋烏森口青春編』椎名誠
『最終便に間に合えば』林真理子
『かっぽん屋』重松清
そして本年度の読書初めは『聡明な女は料理がうまい』(桐島洋子著)。
図書館のリサイクルコーナーから拝借してきたもの。
70年代に書かれたベストセラーですが、これがなかなか軽快で、ウーマンリブに立ち上がり女性として母として、強く、時には奔放に生きてきた彼女ならではの目線で描かれる、食にまつわるエッセイが面白い。
料理とは、美味しいものを自らの腕で欲しいままにする自由。
なんと素敵な思想でしょう。
ウーマンリブの時代、解放されたようで逆に男社会で生きずらくなった女性たちの中で、確実に自分自身を解放し、自由に生きた彼女だからこそ、その言葉に重みを感じずにはいられない。
単に自分が食べたいから、自分がそれを作りたいからというだけでなく、文化を感じ、食べる人を思い、食するシチュエーションを考えるなど、常に食に対する深い愛情があるのだと思います。
生命力の強さに通ずる、貪欲なまでの食へのこだわり・・・私もますます精進しなくてはと思わされる一冊でした。
ということで今日の弁当。
蓮根の豚肉巻き、エリンギ茸、ピーマンをニンニク醤油で焼いたやつ。キャベツのおかか柚子ぽんがけ、ゆで卵、プチトマト、梅干ご飯。
スイマセン、自分の食べたいものだけ入ってます。(H子)
ちょーわかる!!!
ランチしまひょー♪
有川さん、川上さん、林さん。どれも名作ですね。
しかし最近、私は小説を読まなくなったなあ。
年齢を経て感性が鈍りつつあるような‥。
H子さんは読書家ですね!
おいしそう。
こうしてベスト10あげていただくと、
活字離れ久しく、何を読んでいいか分らなくなっている
わたしも読みたくなります^^
椎名誠さんのは昔に出されたものですか??
20年くらい前は、好きで読んでたんですよね。
芥川賞受賞などで売れてしまうと、
読む気が無くなってしまう、天邪鬼のわたし;
年末に借りた本は「良寛」。(新潟県のお坊さん)(笑)
挫折。。
返します。。;
林真理子さんは結構好きで、多分「最終便〜」は前に読んだ気もするんですが、やっぱりいいですね。彼女の作品はバブルの雰囲気を残していたり、同じ業界のことが多かったりで、かなり親近感があるのです。
有川さんは作品によって賛否両論ですが「阪急電車」はかなり好き!!
で、川上さんの本は社長図書室から借りて初めて読みましたが、なんとなく同じ年代だからなのか、しっくり読めた感じがあります。
そうそう、椎名さんの作品は結構前のものです。
これも社長図書室から借りてきて、働いている環境とか、結構通ずるものがあったりして、でもって彼独特の軽快なタッチが読んでいて楽しかったです。
有名な受賞作品よりも、案外埋もれてる作品の方が面白かったりして、分野に関係なく読みあさっていると楽しいものです。