NEW POST

エミリー・ウングワレー展の夕べ

エミリー・ウングワレー展の夕べ_f0097523_16345858.jpg
オーストラリア観光局主催のイベントに当選したカオリンに誘われ、ただいま新国立美術館にて開催中のエミリー・ウングワレー展鑑賞とパーティに参加した。
一昨日火曜日の休館日だったので館内は貸し切り状態、最初にアボリジニ・アート・ディレクターの内田真弓さんの講演を視聴し、その後音声ガイドを無料で借りてゆっくり鑑賞する。参加人数は50名くらいだったかなぁ、とにかく見たい放題で充実した時間だった。
エミリー・ウングワレー展の夕べ_f0097523_16351565.jpg
しかもお土産にエミリー・ウングワレー展の図録(2,500円相当)までいただいた(写真)。実はこの展覧会にはかなり興味があって、普通にお金を払って行こうと思っていたので超ラッキー。しかも内田さんの話のお陰で、一気に視野が広がった感じ。
エミリー・ウングワレー展の夕べ_f0097523_16352862.jpg
アボリジニ・アートはもともと文字を持たない彼等の伝承ツールであり、大地そのものであるということをふまえた上で見ると、その絵のもつ意味と世界観が理解できるのだ。
彼女にとってアボリジニ・アートとは「My Country」なんだそう。確かに、彼女の生まれ育った土地の写真を見ると、一見抽象的な絵の中にその大自然が見えてくる、というか自然の何ものでもないということが感じられるから不思議。
エミリー・ウングワレー展の夕べ_f0097523_16353749.jpg
そんな余韻にひたりながら、パーティ会場となる東京ミッドタウンのお店に向かう。ここもお店を貸し切り、オーストラリアビール、ワイン、料理などが振る舞われた。最初はあんまり期待していなかったんだけど、ビールは6種類用意され、ワインも白赤3種類、食べ物はサーモンのカナッペ、サラダ…
エミリー・ウングワレー展の夕べ_f0097523_16354887.jpg
ソーセージ&マッシュポテトのチェリーソース添え、ペンネアマトリチャーナ、海老の春巻き…
エミリー・ウングワレー展の夕べ_f0097523_16355822.jpg
ローストビーフ、しかも厚切り。よく魚を「お肉みた〜い」と表現することがあるけど、これはその逆、まるで上質のマグロを食べてるような感じだ。
エミリー・ウングワレー展の夕べ_f0097523_1636726.jpg
デザートはたっぷりベリーと生クリームのパーティケーキ。生地はフワフワ、クリームは滑らか、ベリーも甘酸っぱくて大満足。ちょっと興奮した。
途中でクイズタイムがあり、優勝者にはシドニーの往復チケットが当たる。でもって生バンドも入り、アボリジニ音楽も堪能。参加者のほとんどがオーストラリア経験があり、一種オーストラリア熱に包まれていた会場。私は未経験者なので、その雰囲気がある意味新鮮だった。
オーストラリアというよりも純粋にエミリー・ウングワレーとアボリジニ・アートに魅せられた私は、いつかその土地を訪れたいと思う。大学時代にアメリカ先住民族について研究していた頃、初めてジョージア・オキーフの絵を見た時の感動にも似ているかも。卒業後も書物を読みあさり、実際にサンタ・フェや周辺地区に行って触れて感じたことは人生の宝物だし、これを機会にアボリジニについても勉強したいなぁ、と心の中に熱いものが蘇った日であった。

ただ食べているだけでなく、真面目なことも考えたりするのだ。稀に。
(H子)

お知らせ:6月22日朝9時(再・夜8時)からのNHK教育「新日曜美術館」はエミリー・ウングワレー特集。興味のある方は是非ご覧あれ。
by kobacken | 2008-06-19 16:42 | イベント | Comments(0)

日々の暮らしを大切に考えるH子&コバヤシの日常。只今コバヤシ育児中のため、H子メインでブログ更新中。 おうちごはんやお弁当、お酒、食べ歩き、地元世田谷・恵比寿・銀座を中心に、東京のちょっとしたことなどを綴っています。


by kobackenのH子