2008年 06月 19日
エミリー・ウングワレー展の夕べ
一昨日火曜日の休館日だったので館内は貸し切り状態、最初にアボリジニ・アート・ディレクターの内田真弓さんの講演を視聴し、その後音声ガイドを無料で借りてゆっくり鑑賞する。参加人数は50名くらいだったかなぁ、とにかく見たい放題で充実した時間だった。
彼女にとってアボリジニ・アートとは「My Country」なんだそう。確かに、彼女の生まれ育った土地の写真を見ると、一見抽象的な絵の中にその大自然が見えてくる、というか自然の何ものでもないということが感じられるから不思議。
途中でクイズタイムがあり、優勝者にはシドニーの往復チケットが当たる。でもって生バンドも入り、アボリジニ音楽も堪能。参加者のほとんどがオーストラリア経験があり、一種オーストラリア熱に包まれていた会場。私は未経験者なので、その雰囲気がある意味新鮮だった。
オーストラリアというよりも純粋にエミリー・ウングワレーとアボリジニ・アートに魅せられた私は、いつかその土地を訪れたいと思う。大学時代にアメリカ先住民族について研究していた頃、初めてジョージア・オキーフの絵を見た時の感動にも似ているかも。卒業後も書物を読みあさり、実際にサンタ・フェや周辺地区に行って触れて感じたことは人生の宝物だし、これを機会にアボリジニについても勉強したいなぁ、と心の中に熱いものが蘇った日であった。
ただ食べているだけでなく、真面目なことも考えたりするのだ。稀に。
(H子)
お知らせ:6月22日朝9時(再・夜8時)からのNHK教育「新日曜美術館」はエミリー・ウングワレー特集。興味のある方は是非ご覧あれ。
by kobacken
| 2008-06-19 16:42
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